石川県や富山県、福井県を旅していると、「8番らーめん」の赤い看板を目にすることがあるかもしれません。
地元の人におすすめの食事処を尋ねると、「まずは8番らーめんへ」と名前が挙がることも珍しくありません。
8番らーめんは、北陸の人々の暮らしに寄り添いながら歩んできた、北陸のソウルフードです。おいしいラーメンを提供するだけでなく、家族や友人同士、1人でも訪れやすい環境が、長年親しまれる理由の一つと言えるでしょう。
今回は、8番らーめんの店名の由来や創業からの歩み、北陸で愛され続ける理由について、わかりやすく紹介します。
8番らーめんとは|創業からの歩み

8番らーめんは、石川県で生まれた北陸を代表するラーメンチェーン店です。
北陸地方を中心にフランチャイズ展開をしており、海外ではタイやベトナムでも広がりを見せています。(2026年7月現在)
国道8号線沿いから始まった「8番らーめん」
1967年2月11日、石川県加賀市桑原町の国道8号線沿いに、8番らーめんの1号店がオープンしました。店舗の立地が国道8号線沿いだったことから、「8番らーめん」という親しみやすい店名が付けられています。
創業当時より、炒めた野菜がたっぷり入った「野菜らーめん」は大きな人気を集め、連日大勢のお客が行列を作るほど大盛況でした。
創業した年にフランチャイズを導入
人気の勢いを受け、創業した年の9月にはフランチャイズシステムを導入しました。加盟第1号店が松任市(現在の白山市)に誕生します。創業からわずか約7か月でチェーン展開を始めたことは、当時としては先進的な取り組みでした。
その後、1971年1月には株式会社8番フードサービス(現在の株式会社ハチバン)が設立され、生産体制や物流網の整備を進めながら店舗数を拡大していきます。
創業20周年にあたる1986年、社名を現在の「株式会社ハチバン」へ変更し、国内だけでなく海外への展開も本格化しました。
北陸で愛され続ける理由

8番らーめんは、地域で暮らす人々に日常的に利用されています。その背景には、味だけではない魅力があります。
創業当時から変わらない「野菜らーめん」
8番らーめんを代表するメニューが「野菜らーめん」です。
キャベツやもやし、にんじん、玉ねぎなどを炒めてからスープと合わせることで、野菜の甘みとうま味を引き出しています。創業以来、この一杯を看板商品として提供し続けていることも、8番らーめんの特徴です。
北陸では、野菜をしっかり味わえるラーメンとして親しまれ、世代や年代を問わず幅広い支持を集め続けています。
地域の暮らしに寄り添う店づくり
8番らーめんは、主要道路沿いにあるロードサイド型の店舗が多く、車で立ち寄りやすいのが特徴です。北陸では自動車が生活に欠かせない移動手段となっており、家族での外食や仕事帰りの食事など、日常のさまざまな場面で利用されています。
地域の暮らしに寄り添った店づくりを続けてきたことが、「北陸のソウルフード」と親しまれる理由の一つといえるでしょう。
近年では、車に乗ったまま注文できるドライブスルーを併設した店舗も増えています。車での旅行中や買い物の帰り道でも利用しやすく、北陸を訪れた際にも気軽に立ち寄れるラーメン店です。
地元の人と同じ味を楽しめる
旅の魅力は、有名な観光地だけではありません。地元の人が普段から利用するお店で食事をすることで、その土地の日常や文化に触れられます。
8番らーめんは、北陸の人々にとって特別なごちそうではなく、日常の中にある身近な存在です。その一杯を味わうことは、北陸ならではの暮らしを感じられる貴重な体験になるでしょう。
8番らーめんの定番メニュー

8番らーめんには、創業当時から親しまれている野菜らーめんをはじめ、餃子や炒飯などさまざまなメニューがあります。
初めて訪れる方はまず定番商品を知っておくと、スムーズな注文ができて安心です。
まず味わいたい「野菜らーめん」
8番らーめんといえば、多くの北陸の人が思い浮かべるのが「野菜らーめん」です。 創業以来愛され続ける看板メニューで、キャベツやもやし、にんじん、玉ねぎなどの野菜をたっぷり使用しています。
スープは味噌・塩・醤油・バター風味の4種類から選べるため、その日の気分や好みに合わせて楽しめるのも魅力です。合わせるのは、もちもちとした食感が特徴の太麺。野菜との相性がよく、食べ応えも十分あります。
野菜を炒めることで引き出された甘みとうま味がスープに溶け込み、ひと口ごとにやさしい味わいが広がります。野菜不足が気になる方でも食べやすく、初めて8番らーめんを訪れるなら、まず味わっておきたい定番の一杯です。
ラーメンと一緒に楽しみたいサイドメニュー
8番らーめんでは野菜らーめんだけでなく、餃子やチャーハンも人気のメニューです。 餃子は店内で一つひとつ焼き上げられ、香ばしい焼き目とジューシーな具材が野菜らーめんによく合います。
餃子に使われる主な食材はすべて国産で、にんにくには食後のにおいが気になりにくい青森県産のものを使用しています。観光中や仕事の合間、人と会う予定がある日でも食べやすいよう工夫されているのが8番らーめんの餃子です。
また、野菜らーめんとチャーハンや餃子を組み合わせたセットメニューも充実しています。ラーメンだけでは少し物足りない方はもちろん、家族や友人と料理をシェアしながら楽しみたい方にもおすすめです。
※定番商品やサイドメニュー、価格などの最新情報は、8番らーめん公式サイトのメニューページをご確認ください。
60代にも利用しやすい理由
旅行中は、「食べ切れる量だろうか」「店内でゆっくり過ごせるだろうか」と気になる方もいるのではないでしょうか。
8番らーめんには、幅広い世代が利用しやすい工夫が見られます。

※本記事のイラストは、内容を分かりやすくお伝えするためAIを用いて制作しています。
少なめサイズ(麺が半分)や麺なしメニューもある
8番らーめんでは、通常サイズより麺の量が半分になったメニューも用意されています。 「少しだけ食べたい」「餃子や炒飯など他のメニューも一緒に楽しみたい」という方にぴったりの選択肢です。
年齢を重ねると、一度に食べられる量が以前より少なくなることもあります。そんなときでも、自分に合った量を無理なく選べるのは、幅広い世代に親しまれている8番らーめんならではの魅力といえるでしょう。
また、麺を使わない「麺なし野菜らーめん(野菜スープ)」も用意されています。野菜をたっぷり味わいたい方や、糖質を控えたい方、食事を軽めに済ませたい方にもおすすめの一品です。
季節限定メニューも旅の楽しみ
夏には、「ざるらーめん」や「冷めん」など、暑い季節でもさっぱりと食べやすいメニューが販売されます。一方、冬には酸辣湯麺(サンラータンメン)をはじめ、体が温まる季節限定商品が登場し、その時期ならではの味わいを楽しめます。
定番の野菜らーめんはもちろんですが、訪れる季節によって異なるメニューに出会えるのも、8番らーめんの魅力のひとつです。
旅の途中で期間限定メニューを見つけたら、その季節ならではの思い出として味わってみてはいかがでしょうか。思いがけない一杯との出会いが、旅の楽しみをさらに深めてくれるかもしれません。
家族みんなで利用しやすい雰囲気
8番らーめんは、カウンター席だけでなく、テーブル席を備えた店舗も多く見られます。
一人旅はもちろん、ご夫婦や家族、友人同士でも利用しやすい店内の作りも8番らーめんの特徴です。肩肘張らずに食事を楽しめるため、観光の合間にも立ち寄りやすいでしょう。
初めて8番らーめんを利用する方へ

初めて訪れるお店では、「近くに店舗はある?」「支払い方法は?」「テイクアウトはできる?」など、気になることも多いのではないでしょうか。
8番らーめんは、北陸を中心に多くの店舗を展開しており、家族連れから一人での食事まで幅広い世代に親しまれています。初めて利用する方でも安心して食事を楽しめるよう、店舗検索の方法や支払い方法、テイクアウトについてご紹介します。
店舗はどこにある?店舗検索の方法
8番らーめんは、創業地の石川県を始め、福井県や富山県を中心に店舗展開しています。
旅先などで近くの8番らーめんを探したい方は、以下の8番らーめん公式ホームページの店舗情報より探せます。
テイクアウトはできる?
8番らーめんでは、テイクアウトに対応している店舗があります。宿泊先や自宅でゆっくり味わいたい方にも便利ですが、一部店舗ではテイクアウトを実施していない場合があります。
利用できるメニューや注文方法、対応店舗は店舗ごとに異なるため、テイクアウトの利用を考えている方は、8番らーめん公式ページで事前に確認しておくと安心です。
8番らーめんの支払い方法
8番らーめんでは、全店舗で現金による支払いが利用できます。
また、ほぼ全店舗でクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)や、電子マネー(交通系IC、楽天Edy、WAON、nanaco、iDなど)にも対応しています。現金以外の支払い方法を利用したい方も、安心して利用しやすいでしょう。
ただし、石川県野々市市の金沢工大前店では電子マネー決済に対応していません。 また、利用できる決済方法は変更される場合もあるため、最新の情報は公式サイトで確認しておくと安心です。
支払い方法は、各店舗のページに表示されています。
店名の由来は国道8号線ですが、「8」という数字は、日本やアジアで縁起が良い数字として知られています。日本では、漢字の「八」が末広がりの形をしていることから、繁栄や発展を象徴する数字と考えられてきました。
また、海外展開を行っているタイをはじめとするアジアでも、「8」は縁起の良い数字として親しまれる地域があります。
おわりに|8番らーめんは北陸の暮らしを感じられる一杯
「なんでやろ、8番。」
これは、北陸で長年愛され続けている、8番らーめんの有名なキャッチコピーです。ふとした瞬間に、なぜか無性に食べたくなってしまう不思議な魅力を、見事に表現した言葉だと言えます。
8番らーめんは、1967年に石川県加賀市で誕生し、北陸の人々の暮らしとともに歩んできたラーメンチェーンです。店名の由来となった国道8号線や、創業当時から受け継がれる野菜らーめんには、地域との深いつながりが息づいています。
地元の人々の生活に完全に溶け込んでいるソウルフードを味わうことこそ、本当の意味での「地域を知る旅」なのかもしれません。
北陸を訪れた際は、観光名所だけでなく、地域に根付いた8番らーめんにも立ち寄り、長年愛されてきた味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「8番らーめん50年のあゆみ」(創業年や歴史を参照)
https://www.hachiban.co.jp/corporate/history/?utm_source=chatgpt.com
「8番らーめん店舗について」(由来について参照)
https://www.hachiban.co.jp/contact/faq/shop_noodle/
画像撮影:やさしい旅時間
「8番らーめん本店」にて、許可をいただいたうえで撮影させていただきました。





