「一度は高級寿司店へ行ってみたいけれど、入り方や注文方法が分からない…。」
「おまかせって何?」
「お会計はいつするの?」
そんな不安から、なかなか一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。
高級寿司店にはある程度決まった流れがあり、一度知ってしまえば決して難しいものではありません。
この記事では、予約から入店、注文、食事、お会計までの流れを順番に紹介します。
初めてでも安心して、寿司文化を楽しみましょう。
この記事では、職人が目の前で一貫ずつ握り、素材はもちろん、器や店内の雰囲気までこだわり、おまかせコースを提供することが多いカウンター中心の寿司店を「高級寿司店」としています。
高級寿司店は予約から始まる

高級寿司店では、多くのお店が予約制を採用しています。人気店では数週間から数か月先まで予約が埋まることも珍しくありません。
また、予約の際に苦手な食材やアレルギーを伝えておけば、お店も安心して準備できます。お互いが気持ちよく食事を楽しむためにも、予約は大切な第一歩です。
予約は必要?
高級寿司店では、予約を受け付けているお店が多いです。
特にカウンター席のみのお店は席数が限られているため、予約無しで訪れても入れないこともあります。旅行の日程が決まったら、できるだけ早めに予約しておくと安心です。
一方で、ランチ営業のみ予約不要のお店もあるため、事前に営業時間や予約の有無を確認しておきましょう。
苦手な食材やアレルギーは予約時に伝える
「おまかせ」を注文する予定なら、苦手な魚や食べられない食材があれば、予約時に伝えておくのがおすすめです。
職人はその情報をもとに、苦手なネタを別のネタに変えるなど、おまかせの内容を調整してくれるため、当日も安心して食事を楽しめます。
せっかくのお寿司、無理に苦手なものを食べる必要はなく、「〇〇は苦手です」と一言伝えるだけで十分です。
入店したらどうすればいい?

高級寿司店に入ると、少し緊張してしまうかもしれません。しかし、特別な作法を意識し過ぎる必要はありません。
スタッフの案内に従い、落ち着いて行動すれば大丈夫です。基本的な流れを知っておくだけで、安心して食事を始められます。
コートや荷物はどうする?
スタッフがコートを預かってくれるお店もあります。バッグや荷物は、荷物かごや椅子の下など、案内された場所へ置きましょう。
カウンターの上には必要以上に荷物を置かず、すっきりとした状態にしておくと、お店の方も料理を提供しやすくなります。
席に案内されたら
席に着いたら、まずは温かいおしぼりが提供されることが一般的です。おしぼりは手を拭くためのものなので、顔や首を拭くのは控えましょう。
その後、飲み物の注文を聞かれることが多いため、落ち着いて希望を伝えれば大丈夫です。
まずは飲み物を注文
寿司店では、お茶やビール、日本酒などを注文する方が多く見られます。もちろん、お茶だけでも問題ありません。
飲み物に迷った場合は、「おすすめはありますか?」と尋ねるのも一つの楽しみ方です。その土地ならではの地酒を紹介してもらえることもあります。
注文方法は「おまかせ」と「お好み」の2つ

高級寿司店では、「おまかせ」と「お好み」の2つの注文方法が一般的です。
どちらを選んでも問題ありませんが、初めて訪れるお店なら、「おまかせ」を選ぶことで、その店ならではの魅力をより味わえます。
なお、「おまかせ」しか注文方法がないお店もあります。
「おまかせ」とは?
「おまかせ」は、その日に仕入れた旬の魚や、お店おすすめのネタを、職人が最もおいしい順番で提供する注文方法です。
味の濃淡や脂ののり、季節感まで考えながら一貫ずつ提供されるため、自分では選ばないような魚との出会いも楽しめます。
初めてのお店で迷ったときは、「おまかせでお願いします」と伝えれば安心です。
「お好み」とは?
「お好み」は、自分の好きなネタを一貫ずつ注文する方法です。
「今日はマグロを中心に食べたい」
「最後にもう一度ウニを食べたい」といった楽しみ方ができます。
お店によっては、おまかせを楽しんだ後、追加で好きなネタを注文する方も多く見られます。
また、先に味の濃いネタを食べると、たんぱくなネタの味がわかりづらくなるので、基本はたんぱくな味わいのネタから始めるとよいでしょう。
迷ったら「おすすめをお願いします」でも大丈夫
初めてのお店では、メニューを見ても迷ってしまうことがあります。
そんなときは、「初めてなので、おすすめをお願いします。」と伝えれば、多くのお店で案内してくれます。
分からないことを素直に伝えることは、決して失礼ではありません。よりおいしく安心して食事を楽しむためにも、遠慮せず相談してみましょう。
高級寿司店の予算はどれくらい?

高級寿司店は「とても高そう」というイメージがありますが、実際にはランチとディナー、お店の立地(市街地にあるなど)や提供方法によって価格は大きく異なります。
あらかじめおおよその目安を知っておけば、予算に合ったお店を選びやすくなり、安心して予約できます。
ランチは比較的利用しやすい
高級寿司店でも、ランチはディナーより手頃な価格で楽しめることが多くあります。
目安としては、3,000~6,000円前後でおまかせの握りを楽しめるお店も少なくありません。初めて高級寿司店を訪れるなら、まずはランチから体験してみるのもおすすめです。
ディナーは価格帯の幅が広い
ディナーは、その日の仕入れやコース内容によって価格が大きく変わります。
一般的には、10,000~20,000円程度のお店が多く、名店や特別なコース(冬場のカニコースなど)では30,000円以上になることもあります。
価格が気になる場合は、予約前に公式ホームページなどでコース内容や料金を確認しておくと安心です。
追加注文も考えて予算を決めよう
おまかせコースのあとに、「もう一貫食べたい」と追加注文をする方も少なくありません。
おまかせコースの料金に加えて、注文した分の追加料金がかかるため、少し余裕を持った予算を考えておくと当日も安心して食事を楽しめます。
食事はどのように進む?

高級寿司店では、一貫ずつ握りたての寿司が提供されることが多くあります。
慌てて食べる必要はありません。職人はお客様の食べるペースを見ながら次の寿司を握っているため、自分のペースでゆっくり味わいましょう。
一貫ずつ提供される理由
握り寿司は、握りたてが最もおいしい状態です。
シャリの温度やネタとの一体感を楽しんでもらうため、多くの高級寿司店では一貫ずつ提供されています。
職人が一番おいしいタイミングを考えて握っているため、提供されたらできるだけ早めにいただくのがおすすめです。
食べるペースはどうすればいい?
お寿司を食べる速さに決まりはありません。
職人はお客様の様子を見ながら提供するため、自分のペースでゆっくり楽しみましょう。
ただし、長時間そのままにすると、シャリやネタの状態が変わってしまうため、提供された寿司はできるだけ早めにいただくと、おいしさをより感じられます。
職人と会話してもいい?
もちろん大丈夫です。
忙しい時間帯は手が離せないこともありますが、落ち着いた時間であれば、「今日はどこで獲れた魚ですか?」などと尋ねると、旬や産地について教えてくれることもあります。
職人との会話も、高級寿司店ならではの楽しみの一つです。
また、寿司や料理の写真を撮りたい場合は、職人やスタッフに「寿司の写真を撮ってもよいですか?」と一声あると、お互いスムーズな時間が過ごせます。
寿司はできたてが一番おいしいので、提供されたらできるだけ速やかにいただくようにしましょう。
お会計はどうする?
食事が終わったら、スタッフの案内に従ってお会計をします。サービス料が含まれているお店もありますが、表示された料金を支払えば問題ありません。
最後に「ごちそうさまでした。」と感謝の気持ちを伝えれば、気持ちよくお店を後にできます。
お会計のタイミング
おまかせコースが終わり、追加注文も済んだら、お会計をお願いします。
スタッフへ「お願いします」と一声かければ案内してもらえます。
チップは必要?
日本ではチップの習慣はないため、別途チップを渡す必要はありません。
感謝の気持ちを伝えよう
最後に「ごちそうさまでした。」「おいしかったです。」と一言伝えるだけでも、お店の方にとってはうれしいものです。
感謝の気持ちを言葉にして伝えることで、お互いに気持ちよく食事を締めくくることができます。
海域や水温、漁法や地域によって旬が少しずれていることもあります。
例えば、真鯵の脂がのる旬は、九州では春から夏ですが、北陸では夏から秋になります。
そのため、旅先の寿司店では「今日は何がおすすめですか?」と尋ねてみるのがおすすめです。そのときの、その地元ならではの旬の魚との出会いが、旅の楽しみをさらに広げてくれるでしょう。
おわりに|流れを知れば、高級寿司店はもっと身近になる
高級寿司店は、特別な人だけが利用する場所ではありません。予約からお会計までの流れを知っておけば、初めてでも落ち着いて食事を楽しめます。
大切なのは、完璧な作法を覚えることではなく、お店の方や一緒に食事をする人への思いやりです。
分からないことがあれば遠慮せずに尋ねながら、その土地ならではの旬の魚や職人の技、おもてなしの心を味わってみてください。
きっと、そのひとときが旅の思い出をより豊かなものにしてくれるでしょう。
「やさしい旅時間」では、旅先で安心して過ごせるよう、食事や温泉、旅館、神社などで役立つマナーを、その理由や文化とともに分かりやすくご紹介しています。
画像提供:石川県観光公式サイト(石川県観光連盟)( https://www.hot-ishikawa.jp/ )


